投資を行う人がもっとも危惧していることは、投資したお金がなくなってしまう、更にマイナスになってしまい、取引している会社にお金を返済しないといけないという事態に陥ってしまうことです。FXでは、客がそういった事態に陥らないようにロスカットという仕組みが存在しています。ロスカットが、客の資金をどのように守っているのかということですが、FXの市場はほぼ24時間、開設されているので、取引する人はどうしてもチャートのチェックをできない時間帯が出てきてしまいます。株の市場は開いている時間が区切られているのに、FXの市場はなぜ24時間なのかというと世界中の市場をひとまとめにしているからです。

株の売買は日本の市場に上場されている銘柄であれば日本の市場でしか取引できませんが、通貨取引の場合、そういった制限がないので市場をまとめることができるのです。ヨーロッパやアメリカの為替市場が動くときは日本の夜なので、日本人が寝ているときにチャートが大きく変動することがあり得ます。そのような場合に備えて、チャートが変動して客の資金が一定以上減少した場合、FXの取引会社は強制決済を行います。これがロスカットと呼ばれるシステムです。

決済をすれば、客は外国為替を一切持っていない状態になるので、チャートがどれだけ変動しようとも資金が減ることはありません。客からすると、ロスカットされてしまうと、その後、プラスの方向にチャートが反動しても損を取り戻すことができなくなってしまうというデメリットもありますが、ロスカットを拒否するということはできないようになっています。