FXトレーディングを行ううえで、全てのトレードで利益を出すことはできません。トレード回数を増やせば必ず損失を出すことがあり、それは避けることができないものなのです。しかし、損失には「良い損失」と「悪い損失」の二種類があります。二種類の損失を区別し、悪い損失を出す回数を減らせば利益効率が大幅に上昇します。

「良い損失」とは、自らのルールを守ったことで発生した損失です。FXトレードを行うときは誰もが自分の戦略を持ち、自分で作ったルールに従ってトレーディングを行っています。しかし、勝率の良い戦略を用いたとしても、市場の気まぐれな動きによって値動きに変化が起こり、結果として損失を出してしまうこともあります。この損失は良い損失なのです。

市場の動きを完璧に予測することはできないため、自分のルールを守った結果の損失は許容しなければならないのです。「悪い損失」とは、良い損失とは逆に自分で作ったルールを破った結果の損失です。ポジションを持っているときにテレビのニュースで述べられていた意見に影響されて決済してしまったり、ポジションを取るべき場面ではないのに手持ち無沙汰な時間に耐えられず無理矢理トレードを行ってしまうといったことで発生した損失は、悪い損失に分類されます。ルールは、守ることで機能するものです。

全てのトレードで確実にルールを守れないのであれば、ルールを作る意味がありません。FXで継続的に利益を出したいのであれば、ルールを厳守して悪い損失を無くすことが大切なのです。