スプレッドとは、元々の英語の意味としては「広がり、幅、広さ」などのことです。しかし、それが金融業界の用語として使われる時には、「広さ」を意味する用語になります。ただしこの場合の広さには、大きく分けて2種類の広さがあります。まず1種類目は、bps(BasisPointSpread)という単位です。
これは世界各国の国債や金利の差を1%の100分の1単位で表したものを意味します。そして2種類目は、それぞれのFX会社が提供している売り値と買い値の差を意味します。ですから株式や国債、それに金利の会話中にスプレッドと出てきた場合は前者のことになります。そしてFXの話の中に出てきた場合には、後者を意味するのです。
つまり買い取り引きの時の為替レートと、売り取り引き時の為替レートの差ですので、正に取り引き手数料ということになります。このスプレッドこそが、会社にとっての利益になるのです。たとえば米ドルと日本円の取り引きをする際、まず会社は顧客に米ドル買いと米ドル売りの為替レートを提供しますが、買い取り引きの為替レートに対して何銭か上乗せした為替レートで提供するのです。この上乗せした分がスプレッドなのです。
その際、具体的に何銭上乗せするのかは、各会社が独自に決めています。ですからスプレッドは、会社によって微妙に違うのです。それゆえ投資家としては、どうせならスプレッドが少しでも安いFX会社を使ったほうがメリットがあると言えるのです。
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