FXでは売買の差額で利益を得るというのが基本になりますが、それ以外でも利益を得られる方法があります。それはスワップポイントを獲得するというものです。たとえば、FX取引で円を使ってドルを購入したとします。この場合、当然、買った分のドルを持っているということになり、そのドルに対して利息が加わっていきます。

つまり、銀行にお金を預けたときと同様に、たくさんのお金を長く預けていれば利息による収入が期待できるわけです。現在、日本を含め、先進国の多くはあまり利率が高くありませんが、南アフリカなど、中堅国は利率を高めに設定しています。なので、そういった国の通貨を長く持てば、国内の銀行に預けるよりもずっと多い利息を得ることができます。ただ、注意点としてFX取引は必ずある国の通貨で別の国の通貨を売買するという形になるので、日本円で南アフリカの通貨を買い、そのあとに売った場合、投資金額と利息が完全に保証されるわけではないということが挙げられます。

たとえば、南アフリカの通貨を買った後、その通貨の日本円に対しての価値が大きく下がってしまった場合、元金も大きく減った上で戻ってくることになるわけです。なので、スワップポイントを期待して取引をする場合は、日本円に対して価値が安定していて、それでいて利率が高いものを選ぶようにしましょう。中堅国や新興国の場合、利率は高いものの、政情不安なども多いので通貨の価値が一気に下がる可能性があることを知っておきましょう。