為替取引を行う方法は、FX以外にも外貨預金などいくつかあります。しかし、それらの方法で外貨に投資する場合、手数料が高額になります。例えば外貨預金の場合日本円を外貨に換えて預金する際に手数料がかかりますし、外貨が値上がりしたとしても、その外貨を日本円に戻す際に再び手数料がかかります。これに対して、FXでは、殆どの取引会社で取引手数料が無料になっています。

有料の会社もありますが、それでも外貨預金と比べると手数料は10分の1程度です。FXでは手数料の代わりに、スプレッドと呼ばれる外貨の売値と買値の差額によって、取引会社は利益を得ています。しかし、これも現在では1通貨当たり数銭から十数銭程度の場合が多く、安いところでは0.5銭程度のスプレッドで取引ができるようになっています。例えばスプレッドが5銭の場合、100米ドルの売買を決済すると、そのスプレッドはわずかに5円です。

このような低額の手数料或いはスプレッドのおかげで、FXではデイトレードと呼ばれる取引のスタイルが広く行われています。この取引スタイルは、1日の中で何度も取引を繰り返してその日のうちに決済してしまう取引スタイルです。従って、翌日に前の日の取引の影響を残さず、働いている間や、眠っている間の為替相場を気にしなくてよいという点で個人投資家に人気です。FXの手数料の安さによって、外貨取引による投資が身近になったものとみることもできます。